6月8日まで栃木県の佐野市で開催されていたU-19のワールドカップ地域予選。
日本と予選全勝同士で、勝った方が来年南アフリカで開催されるU-19のワールドカップに出場できるという戦いが行われるはずが、パプアニューギニアのまさかの出場辞退により日本が不戦勝で、我が国初のクリケットのワールドカップ出場が決まりました。
不戦勝であれ正式に出場が決まり、例えU-19であろうともワールドカップには違いありません。日本がワールドカップに行ける日が来るとは、なんと感動的なことでしょう。
日本クリケットの歴史において、とても記念すべき日となりました。
以下、海外メディアでの報道を転載します。
日本は、来年、南アフリカで行われるICC Under-19の出場権を、一風変わった状況で獲得した。
日本は、男子、女子、および、ジュニアレベルで、クリケットワールドカップに出場するのは、初めてである。
佐野市で開催の、ICC Under-19クリケットワールドカップ東アジア太平洋予選で、土曜日、決勝戦の相手チームであるパプアニューギニアが、試合放棄をしたため、日本は、ワールドカップの出場を決めた。この試合放棄は、パプアニューギニアのFacebookでの声明によると、パプアニューギニアは、「内部処分を理由で、また、厳しい行動規範に従わなかったという理由で」、14人のメンバーのうち11人を試合出場停止にしたことで起こったものだ。
主催国である日本とパプアニューギニアは、どちらも無敗で、それぞれ3勝していた。そして、土曜日、東京から100キロ北に位置する、芝グランドである佐野インターナショナルクリケットグランドで、最終日の試合を迎えることとなっていた。両チームとも、サモア、フィジー、そして、バヌアツに初戦から3勝し、6月7日金曜日は、行われるはずであった土曜日の優勝決定戦を前に、オフの予定となっていた。しかし、ICCが、パプアニューギニアは、多数の選手の出場停止のため、試合を棄権すると発表した。
日本は、Under-19クリケットワールドカップ東アジア太平洋予選へは、2011年以来、初めての出場であった。これまでの、2007年、2009年、2011年の3回の出場では、11試合のうち勝利したのは。フィジーに24ランで勝利した1試合だけである。今年のチームは、国際的なチームで、日本人のほかに、他国の選手も入っている。
パプアニューギニアは、2002年から2014年の間、東アジア太平洋U-19大会で、7連勝している。しかし、ここ最近の3回の大会で、U-19ワールドカップの出場権を逃したのは、2度目となる。1度目は、4年前に、フィジーに続く2位となった時だ。その際は、今回とは違い、普通の状況での2位であったのだが。
日本クリケット協会は、1984年に創立され、1995年にICCの協会メンバーとなった。男子日本代表チームが、最もワールドカップ出場に近づいたのは、ジャージーの2008ワールドクリケットリーグ デビジョン5に参加した時であった。その大会は、アフガニスタンのワールドランキング上昇でよく知られている大会である。その大会後、日本は、デビジョン7となった。サモアでの2012ワールドクリケットリーグ デビジョン8で、準決勝でガーナに負けた後、ワールドクリケットリーグからは、永久に除外された。事実上、男子ワールドカップ予選の道を閉ざされた形となったのだ。
女子日本代表チームも、また、ここ何年も、苦しんでいる。もっとも最近では、先月、バヌアツで行われた、女子東アジア太平洋T20 ワールドカップ予選で、6チームのうち5位に終わった。唯一、勝利したのは、フィジーに、31ランで勝利した試合である。